■フタバの歴史・第11話

■フタバの歴史・第11話
(2004.08.02の日記より)

 幹夫の通塾が始まった。新小4として3月から塾生になった。
さっそく夕食が問題になる。学校から帰ってきてから塾のバスに乗るまでに、なにか食べさせなければならない。『おにぎり』を何度も作って置いてきた。

 『いやぁぁぁああ、塾に通わせるのって案外大変なんだな…』と思った。それまで小学生が塾に来ていても、来るまでの事は考えなかったしね。どこの家でもこんなふうにして御飯をたべさせて塾に寄越すんだなぁ・…と感心したのを覚えている。

 おおきなカバンを持った幹夫が塾に通うようになって、僕は考え方が変わってきた。前はどうも小学生の扱いが難しく思っていたので、ビシっとした指導にならなかったと思う。それがそんなのん気な事をいっていられるか…と言う具合に変わった。

 文部科学省認定の検定試験も導入し、小学生からばんばん受験させるようにした。そして土曜日には『検定受験指導』の3時間枠も設定した。やればできるようになる子供達にさせてきたつもりだ。

 幹夫が中1になると、『ぶったぎり数学』を作り始めた。
飛び級で進める数学のプリントだ。全て自分の子供にやらせるためにつくったものだ。今日の夏期講習でも、中2に中3の式の展開をやらせた。10枚ほどで完結する奴。
 
 これはできる生徒には馬鹿ウケする。幹夫たちは、中2で展開、平方根、因数分解、二次方程式までやってしまっていたから余裕の3年だったと思う。

 すべて自分の子供を基準にして考えた。自分の子供だったら…という観点で講習もハードなもののオンパレードになった。今、幹夫は高1、直樹は中2で塾生として在籍し幹夫はバイトでひたすら送迎バスの洗車係長。

 次の12話は、妻の登場です…続く



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